お菓子の街 十勝・帯広で活躍するパティシエ(お菓子職人)を紹介し応援しています。シリーズ化の第一弾では3名をご紹介します。

パティスリー・ウエダ オーナーシェフ 上田敬一(うえだけいいち)さん
歴史の浅い北海道の中にあって5代続く上田さんのお店のルーツは、創業はなんと明治31年。初代音吉さんが上田商店として 開業。「当時はせんべいやまんじゅうがメインだったと聞いてます」(上田さん談)
東京で最新の洋菓子技術を学ばれ、お店に戻ってその技術を発揮し商品をお店に陳列。ところが・・・「東京で流行っていたケーキは全く売れませんでした(笑)」と。「自分が売りたいお菓子と お客様の求めるものが違った」ことを痛感し、 「お客様に喜んでもらうお菓子づくり」を目指すように!
その姿勢と努力が、遠くは帯広、えりも町からもお客様が足を運ぶほどの広域なエリアの人気店に。通常割れやすく職人達が作ることを ためらう洋風煎餅「チュイル」を多種にわたり店頭に並べ、手間と時間がかかる「チョコレート」も 管内トップクラスの種類を手がける。最大のヒット作「おっぱいちょこ」はバレンタインデーの定番になっています。
東京修行時代に出会いその技術を習得した、北海道でも数少ない「シュガークラフト」を手がける上田さん。結婚式で作って欲しい とのリクエストも多いそうですが、お店の仕事の関係でなかなか製作に時間が取れずお断りしているとか・・・
これからは、「健康に気をつけて、地域密着、お店を大切にしていきながらお菓子作りを続けたい」との事。
1958年 広尾町生まれ
地元の高校を卒業後、花月堂松尾製菓で、菓子の修行をスタート。その後、東京のシェ・リュイで最先端の洋菓子技術を学ぶ。 東京での修行中、シュガークラフトに出会いその技術を取得。1990年に地元に戻り、2002年にパティスリー・ウエダと店名変更、 店舗も移設リニューアル。
現在、帯広洋菓子協会会長として、十勝の菓子職人の技術向上を目的とした講習会の企画・実施や菓子イベントでの開催に尽力され ており、そのことが評価され、北海道洋菓子協会副会長、社団法人日本洋菓子協会連合会理事に選任され、店舗運営と共に協会活動 に多忙な日々を送っておられます。
ショップDETA 【パティスリー・ウエダ】 広尾町丸山通北1-12 01558-2-3277
左から 可愛いハート型の「シフォン生デコレーション」・イベントでも大人気「丸山ロール」・苺たっぷり「生ロールケーキ 生チョコロールケーキ」
パテスリー ナオヤヒロセ オーナーシェフ 広瀬直也(ひろせなおや)さん
1930年開業。初代成吉(せいきち)・萬助(まんすけ)・一彦(かずひこ)と続いて直也さんで4代目。
店名も、廣瀬菓子舗、廣瀬菓子店、お菓子のひろせ、パティスリーナオヤヒロセと変わっています。 「その時代・流れにマッチングしたお菓子を提供するにあたり、代替わりごとに店名が変わっていきました。」(広瀬さん談)
札幌での修行時代を通じて、「地域のお客様に密着したお店」を原点として意識するようになったそうです。
藤丸百貨店のイベントでは、自らがその場で実演販売をされています。イベント終了後、製品を送って欲しいとの問い合わせが多く寄せられるそうですが、 「商品発送はしていません」と。あえて通販はせず、「ひとつお菓子ではなく、ひとつのお店を見て欲しい」 との思いが、お客様との距離感を生む源となっているようです。
季節に合わせた店内ディスプレイは、以前ケーキ職人だった奥様の担当。店内にはお菓子がぎっしりと詰まっています。ショーケースに並ぶ「苺」のプチガトーの数々は常時30品。 焼き菓子も多種多彩。香ばしく焼いたクッキーの種類もとても多いのが特徴。隠れた人気のワッフルは、毎日ほぼ完売。 最近は「焼きドーナツが人気」とか!
これからの目標は? との問いに「帯広でいつかお店を・・・」 そう遠くない日に実現するかもしれませんね。
1976年 大樹町生まれ
地元の高校を卒業後、平成4年札幌「つぼあん」で洋菓子の修行をスタート。その後、札幌の「ろまん亭」に移り 製造チーフとして活躍。2002年に地元に凱旋し、パティスリー ナオヤ・ヒロセとしてリニューアルし現在に至る。 現在、帯広洋菓子協会理事として又、地元大樹町商工会青年部においても多忙な活動を送っておられます。
ショップDETA 【パテスリー ナオヤ・ヒロセ】 大樹町東本通8 01558-6-3023
左から、じっくり焼き上げた「かぼちゃパイ」、地元雪印大樹工場産のクリームチーズを使用したふっかふかの「大樹チーズスフレ」、
イベント販売で人気が出た「チェリーパイ」。
(株)グリーンストーリー 十勝トテッポ工房 シェフパティシエ 織田武司(おりたたけし)さん
人生でホテルでのお菓子づくりが「自分を大きく成長させてくれた」(織田さん談)
そのホテル勤務時代で一番の財産は「生産者と出会えたこと」! さくらんぼ、ブルーベリー、ハスカップ、ルバーブなどの素材が地元で生産されていると聞くと現地に足を運び、その生産者とじっくり語 り合うこと。特に、「芽室町のルバーブの大きさには驚きました」。そして、十勝産のナチュラルチーズに出会い・・・
「ある人の招きで6、7年前に地元のナチュラルチーズを使って、上田さんや広瀬さん達とチーズスイーツの試作をしたことが ありまして、その時に確か8品作りましたけど美味しく出来たのは1品だけでした(笑)」「菌が生きてるナチュラルチーズをスイーツにするには、 プロでも難しいかなと、その時は感じました」と。
その後、十勝のチーズ生産者の熱意を見てさらなる試作に励み、その努力が実り、十勝トテッポ工房のシェフパティシエとして チーズケーキを始めとした地産地消型スイーツ作りを続けておられます。
お店は、旧十勝鉄道廃線のとてっぽ通り隣に位置し、雪が溶けるとリスや小鳥たちが飛び交う風情が楽しめるカフェ併設のスイーツショップ。 十勝産ナチュラルチーズも取り揃えています。
僕の役目は、「生産者とお客様の接点となるお店&モノづくり」と語る織田さん。 親会社のオーナーから、「イケメンシェフ(照)」と言わしめるほど、女性に人気の甘いマスクで「あま~いお菓子」を創作されています。
1971年 帯広生まれ 高校卒業後、当時のホテルアルファ札幌にてパティシエの世界へ。その後、札幌の北部の銘店「アルディ」へ入社。帯広へ戻り、 北海道ホテル製菓部門、そしてホテル日航札幌に出来たミクニサッポロでパティスリーシェフとして活躍し、地元に戻って 現職に。
ショップDETA 【十勝トテッポ工房】 帯広市西6条南17丁目3-1 0155-21-0101 http://www.toteppo-factory.com/
左から『クレームショコラ』なめらかなチョコプリン(現在は未発売)。中はチーズロールケーキ。右は「3種のフロマージュ」十勝産クリームチーズ、
十勝清水町産シェーブル、別海町産マスカルポーネを配合。お菓子の街・十勝帯広で毎年開催される一大イベントにぜひお越しください!
期間 10月27日(木)~11月1日(火)
時間 10:00~19:00(最終日17:00まで)
場所 藤丸百貨店
帯広市西2条南8丁目
(JR帯広駅より徒歩4分)
TEL 0155-24-2101
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